私が「会社で働くことがつまらない」と思ってしまった唯一の理由
会社に勤めて働くことって「面白い」ですか?
仕事って楽しいですか?
私はもちろん「面白くない」し、「楽しくない」です。ぶっちゃけお金を稼ぐために「仕方なし」に働いています。
っていうか、大半の人が、仕事そのものを「面白い」と思ってやっているわけではない、と私は思っています。
でも、だからといって「じゃあ辞めてやろう」とか「今すぐ職を変えよう」とか、そこまで「つまらない」とも私は思いません。
いや、思いませんでした。今までは。
だけど、会社勤めも10年目に突入したころ、ふと「つまらない」と思ってしまったんですよね。
今までも別に面白くはなかったけど、それほどつまらなくもなかったのに、急に「つまならい」と思ってしまったんです。
でも、正直「なぜ急に仕事がつまらなくなってしまったのか」、その理由が全然分かりませんでした。
会社員が会社で働くことを「つまらない」と思ってしまう理由・・・
この記事では、私がたどり着いたただひとつの理由を、頭の中を整理する意味も込めて書いてみたいと思います。
会社勤めが面白くない理由
会社で働くことがつまらないと思ってしまった理由を書く上で、まずは「会社勤め」自体が面白くない理由を書いてみます。
冒頭でも述べたように、私はサラリーマンとして約10年働くまでは「仕事が極端につまらない」と思ったことはありませんでした。
普通、「つまらなくない」ことって「それなりに面白い」ことだと思うんです。
でも私の場合、だからといって別に面白いと思うこともありませんでした。
なぜか?
それは、やりたいことをやっているわけではないからです。
私にとって、今の仕事は「興味ある事」や「やりたい事」ではないんです。
というか、ぶっちゃけ「何をやっている会社」かも分からないまま就職したんですよ。だから興味なんてあるわけないんです。
私と同じ30代の方はなんとなく分かると思うんですけど、当時はまだとりあえず3年間は勤めてみる的な考え方が一般的でした。ですので私もそうしたわけです。それが理に適っていると思っていましたから。とりあえず3年間働いてみれば、興味が湧いてきたり面白いと思えることが出てきたりするんだと思っていました。
結果は残念でしたけど(笑)
ただ、それなりの「やりがい」があったことも事実です。一つの仕事を達成したときや、会社が求める以上の成果を出せたときは、正直気持ちが良かったですから。
達成感はすぐに慣れる
でも、そういった達成感というは、最初だけでした。はっきり言って慣れちゃうんですよ。何度も何度も繰り返されていく内に、慣れちゃうんです。達成感に。
それから先は、もう何もないですね。
それでも「つまらない」とまで思わなかったのは、会社内で「コミュニティが出来た」からだと思います。
働き始めのうちは、上司や先輩たちとのコミュニケーションがうまくいかないけれど、ある程度時間がたてばそれなりに話すようになり、自分に合った空間(コミュニティ)というものが出来てきます。
これはそれなりに居心地がいいもんです。
コミュニティでは満たされない
自分に合ったコミュニティを築けたことは良かったと思っています。
しかし、コミュニティだけでは満たされないんですね。そもそも仕事内容に興味が無いので。
会社は働く場所です。仕事をしに行っています。他者とのコミュニケーションなんていうのは「おまけ」みたいなもんです。
やはり仕事が面白いということは、文字通り「仕事」が面白くなければダメなんですね。
それでも、上記のような勤続年数を重ねることで得るものが、会社で働いている時間のすべてを「つまらないもの」にしないでいてくれたんだと思います。
未来のビジョンが描けない
これ、いろんなところでよく言われてないですか?
未来のビジョンが描けない(見えない)仕事はつまらない。やる価値がない。
確かに、そうですね。今いる会社で一生懸命頑張ったとしても、未来の自分の姿が具体的に見えなければ、不安が募る一方です。
でもね、未来が想像できないことって、考え方によってはすごく楽しい事だと私は思うんです。
未来が分からないからこそ、突き進んでいき確かめるという楽しさがあり、たどり着いた時の達成感があるんじゃないかな、と。
未来が想像できてしまった
結論です。
私が会社員として働くことがつまらないと思ってしまった唯一の理由。
未来が想像できてしまったからです。
同じことをひたすらに10数年も続けていると「この道がどこにたどり着くのか?」が見えてきてしまうんです。
もちろん「一つの事を極める」という道で言えば、10年やそこらじゃあ「頂」は見えてこないだろうことは分かっているつもりです。
しかし会社員というのは、この「頂」が、なんていうか・・・近いんですね。
だから、見えちゃうんです。想像できちゃうんです。
あとは、エンディングを先に知ってしまった映画と同じです。
未来が見えると「可能性」という面白さを失う
「可能性」は、仕事において常になくてはならないものだと思うんです。
自分がこの先どうなるか?
分からなければ不安です。しかし「可能性」は残る。
不安と両立していたとしても「可能性」が残っている方が、仕事も、もっと言えば人生も面白くなります。
先が分かってしまうと、頂が見えてしまうと「不安」は拭えますが「可能性」も失います。
このただ一つの理由で、十分。
大切なのは「一度立ち止まって考えてみること」
私と同じ年代や同じキャリアの方は、一度立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
今歩いている道は、「どんな場所」に続いているのか?
その場所は、自分の求めていた終点なのか?
そして、その場所からさらに続く道はあるのか?
もし、何かがはっきりと見えてしまったら、その道の先には「可能性」は残されていません。
「可能性」のない仕事は、つまんないですよ。