フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】インスリノーマについて

      2016/09/25

三大疾患 インスリノーマ

 

フェレットを飼うにあたり、気になるのが「病気」についてですよね。

ネットで調べてみると、歯肉炎からインフルエンザ、白内障まで実に様々な病気がありますが、その中でもフェレットがかかりやすいものとして「三大疾患」と言われる3つの病気があります。それが副腎腫瘍・インスリノーマ・リンパ腫。

また、フェレットは寿命によって最後を迎える確率が低く、歳を取るにつれて病気になりやすいという特徴も。なので、これらの病気について事前に理解しておくことは大切なことと言えます。

それに、やっぱり気になるのが治療にかかる費用ですよね。ペットの医療費は保険が効かないため高額になりますから。

ってことで、いろいろと調べてみましたので、今回はその中のひとつであるインスリノーマについて紹介していきます。

あ、もちろん私は医者ではないので、この記事はあくまで「フェレット飼い」の目線で組み立てていきます。正確な診断はちゃんと病院に連れて行って診てもらって下さいね。

ちなみに、副腎腫瘍についてはこちらの記事に書いています。

過去記事:フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】副腎腫瘍について

インスリノーマとは?

三大疾患のひとつ。4歳以上のフェレットに多く見られる血糖値が低下する疾患です。病院での診断基準としては、血液検査による血糖値が70mg/dl未満とされています。この場合、病的な低血糖症=インスリノーマと診断されます。その名前通り、血液中の血糖値が下がることにより、さまざまな症状を引き起こします。

症状

血糖値が下がることにより、運動性の低下(後肢のふらつきなど)や意識混濁といった症状が表れ、症状が進むにつれて、ヨダレを垂らす、ぐったりして立てなくなる、痙攣を伴う発作を起こす、などが発生します。

これらの症状は、血糖値が下がることに起因して起こりますが、そのメカニズムは主に2つに分けられます。

ひとつは脳や脊髄などの中枢神経への作用です。中枢神経はエネルギー源としてブドウ糖を利用していますが、低血糖によりブドウ糖が十分供給されなくなると中枢神経の機能は低下してしまいます。これにより、運動性の低下や意識混濁を引き起こします。

もうひとつは血糖値が下がることにより誘発される交感神経の過剰反応です。低下した血糖値に対して、体が血糖値を上昇させようと交感神経を興奮させ、血糖値を上げようと頑張るわけです。この反応が過剰に起こることで、ヨダレを垂らす、ぐったりして立てなくなる、発作、などが起こります。

また、インスリノーマになったフェレットには体重の減少がみられます。

ただし、注意しなければならないのは、上記の症状のいずれも、私たち飼い主が見ても「症状が窺えない場合がある」という点です。これは、低血糖という状態に中枢神経が「慣れてしまう」ことが原因とされています。ちなみに、こういった症状は私たち人間のインスリノーマ患者にも発生すると言われています。

発生要因

低血糖症のほぼ全ては、膵臓にできる「インスリノーマ」という腫瘍が原因です。

これは、膵臓にあるβ細胞が腫瘍化したもので、β細胞には血糖値を低下させる作用のある「インスリン」というホルモンを生産する働きがあります。このβ細胞が腫瘍化するとインスリンを過剰に生産するため、血糖値をどんどん下げてしまうわけです。

この腫瘍は持続的に増殖していきますので、インスリノーマは進行性の病気になります。

インスリノーマの治療方法

治療方法は、投薬による内科的治療と、腫瘍の摘出による外科的治療があります。が、後述するように一般的には外科的治療は行われないことが多いです。

内科的治療

プレドニゾロンというステロイド剤による投薬治療です。プレドニゾロンには、肝臓においてブドウ糖を生産する働きを促す効果や、インスリンによる血糖値を低下させる効果を抑える働きがあります。これにより、下がり過ぎた血糖値を安定させるわけです。この投薬により、安定した日常生活を維持することが可能です。

ただし、投薬によって血糖値を上げるということは、投薬を止めてしまえば血糖値は下がるということです。血糖値を下げる原因は腫瘍にありますので、これを何とかしない限りは病気の根本的な治療にはなりません。

上述のように、インスリノーマは「進行性の病気」ですので、時間経過とともに血糖値は低下傾向をたどります。が、血糖値低下の早さには個体差が大きく見られることも事実で、数ヶ月で大きな低下をするケースもあれば、1年経ってもほとんど変わらないケースもあります。

このように、インスリノーマの内科的治療とは「慢性疾患と長期間付き合っていくようなイメージ」になります。

治療にかかる費用としては、継続的な投薬による薬代として、月々約2000~3000円です。他に、定期的な検診料、通院のための交通費などもかかります。

外科的治療

膵臓に発生したインスリノーマ腫瘍を切除する手術を行います。が、術後に血糖値が戻らないといったが多く見られ、その治療成績は極めて悪い傾向にあります。

これは、手術により肉眼で確認可能な腫瘍を取り除いたとしても、その腫瘍以外にも非常に微細な腫瘍が膵臓に潜在しているためと考えられています。つまり、すべての腫瘍を肉眼で確認することは不可能であるということです。

術後、長期間に渡り血糖値が正常値を示す症例もあるみたいですが、これは少数であると考えられています。

また、潜在する腫瘍ごと広範囲にわたり切除するという方法もあるみたいです。

いずれにせよ「腫瘍という病巣そのものを明確に判断して取り除く」ことが出来ない以上、完治する確率は100%に至らないということです。また、4歳以上(一般的な寿命が7~8歳のフェレットでは、4歳以上はシニア期になります)に多く発症することから、開腹手術による危険性などを考慮して、一般的には外科的治療は選択されないみたいです。

外科治療にかかる費用としては、病院により価格差が大きいので一概に言えませんが、検査~手術までで10万~20万円程度は見積もっておくべきでしょう。

まとめ

インスリノーマの治療法としては、主に内科的治療が行われることが多いみたいですね。

この場合、慢性疾患と捉えて、長いスパンで病気とうまく付き合っていくという考え方になるかと思います。

治療費に関しても決して安く済むような話ではないので、普段から「いざという時に備える」ということが大切です。ペット用の保険に加入したり、医療費用に貯金(いわゆるフェレット貯金です)したりする方法がありますね。

けど、これって副業でFXをやっている私としては、金利がほぼ0%の「増えない貯金」をするよりは、FXで低レバレッジによる低リスクの長期運用をする方が効率的だし、金利的にも「お得」だと思うんですけどね。

このブログでもFXについていろいろと書いていますので、興味がある方は読んでみてください。

以上、うめるびでした!

過去記事:FXとは?サラリーマンの副業として始めた私が説明するとこうなる

過去記事:全くの初心者がFXを始めるのには最低いくら入金すればいいのか?【最低限必要な初期費用について】

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