フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】リンパ腫について
フェレットを飼うにあたり、気になるのが「病気」についてですよね。
ネットで調べてみると、歯肉炎からインフルエンザ、白内障まで実に様々な病気がありますが、その中でもフェレットがかかりやすいものとして「三大疾患」と言われる3つの病気があります。それが副腎腫瘍・インスリノーマ・リンパ腫。
また、フェレットは寿命によって最後を迎える確率が低く、歳を取るにつれて病気になりやすいという特徴も。なので、これらの病気について事前に理解しておくことは大切なことと言えます。
それに、やっぱり気になるのが治療にかかる費用ですよね。ペットの医療費は保険が効かないため高額になりますから。
ってことで、いろいろと調べてみましたので、今回はその中のひとつであるリンパ腫について紹介していきます。
あ、もちろん私は医者ではないので、この記事はあくまで「フェレット飼い」の目線で組み立てていきます。正確な診断はちゃんと病院に連れて行って診てもらって下さいね。
ちなみに、副腎腫瘍・インスリノーマについてはこちらの記事に書いています。
過去記事:フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】副腎腫瘍について
過去記事:フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】インスリノーマについて
リンパ腫とは?
三大疾患のひとつ。免疫機能を司る白血球という血液細胞のリンパ球が悪性腫瘍化する病気です。ざっくり言うと血液の癌ですね。血液は全身を巡っているので、身体のいたるところで増殖する可能性がある「進行性の病気」です。
その症状は、リンパ腫が増殖した「部位」によって変わります。また、上記の特徴からも、完治することが困難である病気です。
症状
上述のように、腫瘍化したリンパ球が増殖する部位によって症状が変わります。
一般的に共通して現れる症状としては、元気・食欲の減退、体重減少、微熱などが挙げられます。
腫瘍化したリンパ球が増殖する部位ごとの症状としては、
- 胸腔内 : 咳、呼吸困難
- 腹腔内 : 下痢、血便、嘔吐
- 脊髄 : 痙攣、麻痺
- 骨髄 : 貧血、出血が止まらなくなる
などが挙げられます。
いずれも、事前に「どの部位で増殖するのか」を予測することは不可能ですので、触診や血液検査、レントゲン、エコー検査などの検査により、「腫瘍化したリンパ球が増殖した部位」を早急に見つけることが大切です。
発生要因
フェレット自体に多い疾患ということから、遺伝やウィルスによる説がありますが、今現在、はっきりとした原因は不明です。
リンパ腫の治療方法
治療方法は、抗がん剤の投薬による内科的治療と、腫瘍化した組織を切除する外科的治療があります。が、後述するように一般的に外科的治療は行われないことが多いです。
内科的治療
抗がん剤による投薬治療を行います。リンパ腫の状態や症状により、使用薬剤や投薬量、投与の間隔などが異なります。これには、副作用として白血球や血小板の減少、下痢や食欲不振などが発生します。
しかし、抗がん剤によってすべての腫瘍細胞を完全に取り除くことは不可能であるため、残念ながら完治することはありません。
また、治療に要する費用としては1回の抗がん剤投与で約1~2万円です。ただし、上述の通り投与の間隔は症状により変わりますので、場合によっては短期間に多くの費用がかかってしまうこともあります。
「延命治療」ということになりますので、抗がん剤による治療を続けていくかどうかは、医師と十分に相談して飼い主が判断していくことが必要です。
外科的治療
基本的に、外科的治療は行われません。というのは、腫瘍化した細胞は血液中に存在するため、外科的治療では取り除くことが出来ないからです。
例外として、身体の各所にあるリンパ節が腫瘍化し腫れたとき、これを取り除くことにより延命効果が期待される場合は外科的切除が選択される場合があるみたいです。
しかし、どちらにせよ完治を目指すことは不可能です。
まとめ
非常に残念ですが、リンパ腫は一度なってしまうと完治することは不可能です。抗がん剤による治療が行われることが一般的ですが、副作用が発生することも理解しておいた方がいいでしょう。
リンパ腫の治療では、そのメリットとデメリットをよく考えて、医師と相談しながら「飼い主が責任をもって」その治療方針を決定することが大切です。
また、抗がん剤治療には1回当たり2万円程度の治療費がかかります。いざという時の為にも、ペット用の保険に加入したり、医療費用に貯金(いわゆるフェレット貯金です)したりすることも大切ですね。
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