上司にとって仕事が出来る新入社員と出来ない新入社員の最大の違いとは?
えー、私は10年以上会社員(サラリーマン)として働き続けていますが、それはもういろいろなタイプの新入社員を見てきました。
で、ここ最近、私の中の変化として特に思うのは、新入社員に対する「できる・できない」の判断が、以前と比べて随分と早くなったなー、ってことです。
それなりに人を見る目が養われた、って言えば聞こえはいいですが、あまり良い変化とは思っていません。
でも、新入社員にとっては「判断されるまでにかかる時間はそれほど長くない」というのは紛れもない事実なのです。
では一体「できる新入社員と、できない新入社員の違い」はどのタイミングで判断されるのでしょうか?
また、その判断材料とはなんなのでしょう?
あんまり偉そうには言えませんが、私の本音をぶっちゃけてみたいと思います。
これから社会人として頑張っていく新入社員の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
できる・できないは第一印象では決まらない
会社員としてうまくやっていくためには、第一印象がとても大切です。っていうのはもう常識ですよね。
学校や講習会などでもたくさん聞かされているだろうし、ネットや本などにもたくさん書かれています。
が、ぶっちゃけたところ上司の立場からすると、出会いがしらの第一印象というのはそれほど重要じゃないです。
えーと、誤解のないように言うと、もちろん最低限のマナーも守れないようではダメなんですが、それ以上のことについては第一印象では判断しません。
というか、判断できません。
初めて会う人に対して第一印象で判断できる部分って、その人の浅い部分のみではないですか?
例えば、優しそうな人だなーとか、静かそうな人だなーとか。
会社でも、第一印象なんてそんな程度ですよ。「こいつはおとなしそうだな」とか「こいつ元気あるな」とか。
できる・できないの判断は、第一印象よりももっと後の印象なんです。なので、入社時にそんなに気を張る必要はありません。というか、そんなところは誰もよく見ていません。
では何を見られているのか?
新入社員にとっては、これは非常にやっかいな話かもしれませんが、あなたが思っている以上に上司はあなたの一挙手一投足にいろいろなことを感じています。
それは実務上のことだけとは限らないのです。会社にいる時間、つまり就業している時間そのすべてをそれとなく見ています。
例えば、社内では誰とよく話すのかとか、新入社員同士で居る時間の長さとか、会話している間の視線や態度とか、、、とにかく、仕事の早さや出来、正確さなどだけではなく、本当にすべての行動や言動を見ているんです。
なぜか?
それは、その人の性格的な面を把握したいからです。
新入社員が仕事が出来ないのは、当たり前なんです。知らないことを出来るわけがない。だからそんなところに評価を下すのはもっともっと先の話。入ったばかりの新入社員とって、そこは心配ありません。
だからこそ、性格的な要素を見ようとします。「こいつはどういう人間なのか?」を知りたいんです。
つまり、そこで「できる・できない」を判断されるのです。
性格は「理解」されるわけではなく「想像」されるもの
「ここでこうしない、ということはこういう人なのかな?」
「あー、このタイミングでこの話をしてくるってことは、、、」
「ふーん、、、普段はそんなことしてるのか。じゃあこういう時にこうしたがるのかな?」
など、「初めまして」の相手の性格を判断するということは「その人から与えられる少ない情報から、深い部分を想像すること」に近いです。
つまり上司はあなたの日々の行動や言動のすべてから少しづつ情報を集めて、それを元に「あなたの性格」を探っています。
ここで大事なのは、この「探られている」という部分。
あなたの性格や人となりは、最初のうちは上司にとって「理解しよう」とされているわけではなく、ただ単に「想像されている」ということ。
これは新入社員に対して本当に申し訳ないなぁと思うのですが、ぶっちゃけた話「出会ってすぐの人を理解しよう」だなんて無理ですからね。想像するしかないんですよ、私の勝手な「ものさし」で。
なので、新入社員の性格や人となりは上司の勝手な「ものさし」で予想されてしまう運命にあります。
ここで、普通の人ならば「そうじゃない、勝手に決めつけるな」とか「あんたの思い込みに付き合わされるのはごめんだ」とか思ってしまうかもしれませんが、そんなことを思い始めた時は、もうすでに後の祭りなんです。
第二印象が重要
第一印象の後の印象、ここではそれを仮に第二印象とするならば、その第二印象が決定付けられる時、それが「できる・できない」を判断される時です。
第一印象が良くても、第二印象によってあなたの性格や人となりは上司の勝手なものさし(基準)で想像されてしまう以上、新入社員にとっては入社直後よりもその後一カ月程度が重要なのです。
そして、この第二印象というのは、すべてがあなた自身から受け取る印象ではないんです。これ、重要です。
第一印象はあなたをパッと見た時の容姿や態度や言動のみが情報源になるのに対して、第二印象はあなたを見た別の人から聞くことも出来るし、どんな反応を返すのか逆にこちらから仕掛けるようなことだって出来ますからね。
つまり、第二印象というのはそう簡単には事前に対応・準備することが難しいんです。
では、第一印象は全く影響ないのか?というとそういうわけでもなく、冒頭にも書いたように「最低限のマナー」程度は出来ていて当たり前なのですが、第一印象と第二印象の差によって第二印象が強い影響力を持つ場合があります。
第一印象が高評価な人ほど要注意!
第一印象で優しそうに見える相手と少し話してみたら、実は言葉遣いがとても汚くて余計に悪そうな人に見えた。なんて経験はないですか?
これぞまさしくギャップの効果ですね。「行って来い」すると、その差以上に大きな効果になるという、、、
このギャップの効果、実は悪い方向にかかる方が強い力で働きます。
つまり、入社時は気を張って「普段の自分のダメなところ」に蓋をしていたけれど、一週間が過ぎたころから次第に慣れ始めて気が緩んでしまうようなタイプ、の人が一番ダメです。最悪です。
大事なのでもう一度言います。そういう人は最悪です。
上司は知らないふりをしながらも、そういった心境の変化を感じ取っています。
だって、あなたが初めてじゃないですからね、新入社員を見るのは。
「仕事」そのものが出来るかどうか?は二の次、三の次
新入社員において「すぐに仕事をこなせるようになるかどうか?」は、たいして重要なことではありません。
確かに、仕事を早く覚えて会社の戦力になることもゆくゆくは大事な要素なのですが、上にも書いた通り、仕事のやり方なんていうのは経験を積めば結構簡単に覚えられちゃうものです。ええ、私が出来るようになったんですからそんなもんです(笑)
会社に入ったばかりなのに「こんな簡単な仕事も出来ないのか!」なんて言ってくる上司には要注意ですね。
では結局、仕事のできる新入社員とできない新入社員の違いとは何なんでしょう?
最大の違いはコミュニケーション能力
結論はこれです。というか、これ以外にないです。
あれ?意外とありきたりな答えでしたか?
でも多分、今の新入社員の方のほとんどはこの意味を理解していないと私は思っています。
では、なぜコミュニケーション能力が高いと仕事のできる新入社員だと思われ、コミュニケーション能力が低いと仕事のできない新入社員だと思われてしまうのでしょう?
それは、仕事は教わるものだからです。
どんな職場でも、どんな部署でも、ましてやあなたがそれを嫌だと思っていても、仕事は必ず教えてもらうことになります。
この「教える・教わる」という関係には、コミュニケーションがとても大切です。
話をしていても、楽しくなかったらお互いにモチベーションが下がりますよね。
せっかく仕事を覚えても、それをコミュニケーションによってちゃんと上司に伝えなければ、成長したとは思ってもらえませんよね?教えてもらったけど「いまいちよく分からないなぁ」と思うことがあっても、コミュニケーションが出来ないと、聞くタイミングを逃してそのままにしてしまったりしませんか?
上司も人間です。その人に気持ちよく仕事を教えれるかどうか?は、大切なんですよ。うんともすんとも言わない人に教えていても、面白くもなんともないですから。
要するに、コミュニケーション能力が高い新入社員=教え甲斐のある新入社員・伸びしろがある新入社員ってことです。
そして、これこそが「できる新入社員とできない新入社員の最大の違い」です。
攻略法
最後に、できる新入社員になるための手っ取り早い攻略法を書いておきます。
ただし、世の中をうまく渡ることが出来ない人には向かないです。また、人によっては裏技過ぎて卑怯に感じるかもしれません。
上記のことを踏まえたうえで、ぶっちゃけます。
必要なことは以下の2つ。
まず、第一印象は好印象過ぎないように普通を演出。
次に、第二印象でコミュニケーション能力の高さをアピール。(仕事なんて今は出来なくても構わないので、とにかくこのことだけに全力を注ぐこと)
これだけです。
上司なんて上手く騙しておけばいいんです。
変に緊張して固くなっていても、何も得は無いですよ!
(上司の立場である私がこんなこと書いていていいのだろうか)
最後に
長々と勝手な事を書いてきましたが、これはあくまで私の主観です。
参考程度に考えてもらえれば嬉しいです。
ではまた!