FXで効果的な「損切り」のタイミングとは?なぜルール化が大事なのか

   

損切りのタイミングとルール化

 

副業としても人気なFXですが、投資としてのリスクが高いのも事実。

せっかく副業として資産を増やそうと思っていても、リスクについての対策を持っていなければ、あっという間に資産を減らすことになってしまいます。

資産を増やしたいのに「資産が減ってしまうリスクへの対処法」を知らないなんてことでは、そもそもFXをやる意味がなくなってしまいますよね。

つまり、FXを始めるにあたり一番最初に覚えておかなければならないことは、勝つための方法ではなく、負けた時のリスクを最小限にとどめる「損切り」の方法なんです。

しかしこの「損切り」、とにかくタイミングを掴むのが難しいんです。

ネットや本などでいろいろと調べてみると「損切りはルール化することが良い」という意見がたくさん見受けられます。

私も副業でFXを始めてみて、損切りのルール化が大事であることは嫌というほど学びました。それまでの取引きで高い授業料を取られましたけど(笑)

ってことで、今回は「損切り」について書いてみたいと思います。

損切りとは?

読んで字の如く「損を切り捨てる」ということなんですが、FXにおいての損切りとは「取引において損失が出ている状態(含み損)を素早く決済して、損失を出来るだけ最小限にする」ことです。

例えばドル円の取引で上昇トレンドを確認後1ドル=100円にて「買い」のポジションを持ったとします。トレンドは上昇中ですのでこのまま円安が進んでいけば利益を生みますが、読みが外れて下降トレンドに切り替わった場合、損失が膨らんでいくことになります。

つまり、当初の読みと違った値動きになった時点で素早く反対注文(売り注文)をして決済し、損失が大きくなってしまうことを未然に防ぐ手段なんですね。

損切りのタイミングの難しさ

上記の例では、当初の読みと違って下降トレンドに転換したので、それを確認したらすぐに決済(損切り)すれば、損失を最小限にとどめることが出来ると書きました。

しかし、為替変動は常に同じ方向に進み続けるわけではないので、損失が膨らんでいてもそのまま我慢(これを塩漬けと言います)していれば、また上昇トレンドに転換して損失(含み損)が減っていき、ゆくゆくはプラスに転じる可能性もあります。

これだと、損切りをして小さな損失を出すよりも、「塩漬け」によって利益を出せるわけですから、結果的に損切りのタイミングを間違えたことになります。これをひたすら繰り返していると、小さな損失がどんどん積み重なっていき、結局は大きな損失になってしまいますよね。

このように「損切り」というのは決断するタイミングが非常に重要になってきます。

損切りのタイミングに正解は無い?

では、どんな時が損切りをするタイミングで、どんな時が損切りをしないタイミングなのか?正解はなんなのか?

ってことなんですが、ぶっちゃけて言うと損切りのタイミングは誰にも分からないんです。

「利益を最高にするための損切り」を行うためには、未来の為替変動を100%完璧に読まなければならないからです。

そんなこと、誰にもできませんよね。というか、そんなこと出来るなら「そもそも読み間違えて損失を出す」ことすらなくなりますから。

では、一体何を目安に損切りすればいいのか?ってことですが、そこで「ルール化」が必要になってくるんです。

損切りをルール化する

「自分で任意の損切りタイミングを計れない」のならば、初めからルールを作ってその通りに損切りをすればいいんです。

ある一定のルールを作って、忠実にそれを守って損切りを行うこと。

文にすると簡単に見えますが、この簡単な事が、実は人間にはとても難しい事なんです。どうしても人間というのは「もう少し待てば儲かるかもしれない」という心理が働きますからね。

例えば、先ほどの例と同じく1ドル=100円で1000ドルの買いポジションを持ったとします。損切りのルールとして1ドル=95円になったら損切りをすると決めました。1時間後、チャートを見てみるとちょうど1ドル=95円になっていたので、ここでルールに則って損切りをします。これで-5円×1000ドル=5000円の損失が確定しました。しかし、更に1時間後、チャートを見てみると1ドル=105円まで上昇していました。

こうなった場合、あなたはどう思いますか?

損切りせずに、もう1時間待てばよかった。

ルールに則って損切りしたのに、結局ダメだった。

こう思ってしまうんじゃないでしょうか。

ぶっちゃけ、私もそう思ってしまいます。

この人間の感情が、損切りのタイミングを難しくするんです。

上記の例の場合、ルールに則り損切りを決めた時点では、さらに1時間後に1ドル=105円になることは確実じゃなかったはずです。たまたま結果を見てしまったから、なんだか損した気持ちになってしまうだけで、結果が1ドル=90円になっていた可能性も大いにあったはずです。

つまり、FXの損切りにおいて、下した判断を未来の値動きで評価すること自体が間違っているんです。

そんな「答え合わせ」は必要ないんです。

自分で決めたルールをとにかく守る。

そうすることで、1回の取引において負けるであろう最大の金額が一定になります。

つまり、負ける金額を事前に予定に組み込むことが出来るんです。これを逆に言えば、勝つ金額をこの負ける予定の金額以上にすれば、トータルでプラスにすることが出来るということです。

FXで勝率100%は不可能です。だからこそ、負けることを事前に予定するんですね。そして「損切りのルール化」によって負ける金額に上限を設ける。勝率30%でも、7回×1000円の負けと3回×3000円の勝ちならば、トータルで2000円の勝ちです。

損切りのルール化、大切なのが分かってきたでしょうか?

ルールの決め方

最後に、損切りのルールの決め方ですが、これについては様々な意見があり、様々な方法で成功している人がいますので、これが一番という方法を決めるのは不可能です。

逆に、言い換えれば「様々な方法のすべてが正解」なんです。

自分が確実に守れて、なおかつトータル収支がプラスになるように設定された方法であれば、どんなルールでもOKってことですね。

もちろん私もまだまだ始めたばかりの初心者ですので、その方法を模索中です。

でも、多分そうやって模索しながら取引を繰り返して、負けるたびに少しずつ改善を重ねることが「自分に合った損切り」を掴む近道だと思っています。

なので、それまでは練習もかねて取引する金額を出来る限り小さくすることがおすすめです。

「知識のないうちは大きく張らない」ってことですね。

まとめ

いかがでしたか?

損切りのルール化は「負けることを受け入れて、それすらも予定に組み込む」ということです。

上手く使えるようになって、損失を恐れずに取引していきたいですね。

また、この記事を読んで、損切りについて少しでもその重要さを分かって頂けたら幸いです。

ではまた!

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