フェレットはどのくらい人間になつく?3匹飼ってみて思った本音
フェレットを飼いたいと思っている方が気になることのひとつに、フェレットはどのくらい人間になつくのか?っていうのがあると思います。
ペットショップで直接聞いてみたり、ネット検索で調べてみると「基本的になつきやすいですよ」っていう情報が多いんじゃないでしょうか。
でも「本当にフェレットがどのくらい人間になついてくれるのか」は疑問が多いところですよね。
今回の記事では、そんな疑問について3匹のフェレットを飼っている私の本音を書いてみたいと思います。
これからフェレットを飼おうと思っている方の参考になれば嬉しいです。
本当にフェレットはなつきやすいのか
冒頭にも書いたように、ペットショップで聞いたりネットで検索した情報だと「フェレットは人間になつきやすい」っていうのが一般的な考え方です。
私の場合、こういった肯定的な情報が多いと「フェレットは犬みたいにいつでも人間に寄ってくる」ようななつき方をするんだと思ってしまいます。
フェレットを飼っている私としても、多くの方にフェレットを飼うことをおすすめしたいので「いやいや、フェレットってめっちゃなつきますよー(*'ω'*)」って言いたいところです。
が、実際はそんなことありません。
フェレットは犬ほど従順にはなつきません。例えば、部屋の中で放したとしても人間について回るようなことは一切しませんし、投げたボールを取ってくるようなこともしません。もっと言えば、おとなしく抱かれる子だって珍しいくらいです。(後述しますが、すべての子が絶対にそうだとも限りません)
ではなぜ「一般的にはなつきやすい」という表現がされているのか?ということですが、ペットショップで聞いた情報やネット検索の情報には、どうしてもビジネスとしての要因が絡んでしまうからなんです。
せっかく「飼いたい」と思ってくれたお客様に対して、「いやー、犬みたいに従順にはなつきませんよー」とは言えませんからね。もちろん、私が店員さんの立場だったとしてもそんなこと言えません。
それに、フェレットはまったく人間になつかないってわけじゃないんです。手を出せば噛み付いてしょうがないとか、近づくだけで威嚇するとか、そんなことはありません。むしろ、手を出せばペロペロと舐めてくることだってあるし、かまってあげればピョンピョンと飛び跳ねて(フェレットダンスと言われています)喜んだりもします。
この「なつきにくいわけじゃない」という特徴が、ペットショップやネット検索で得られる情報を「フェレットはなつきやすい」としてしまうんですね。もちろん、間違ってなんかないですよ。でも、情報の底の「本音の部分」は伝わってないように思います。
なつきやすさは「個体差」の影響が大きい
先ほど書いた「すべてのフェレットが犬みたいになつかないわけではない」ことについてですが、フェレットのなつきやすさは「個体差」の影響がとても大きいと感じます。
この個体差とは「性別・ファームの種類・性格」などです。これらの違いがフェレットのなつきやすさに大きく影響しているんだと思います。
現に、ネットで調べてみると「マーシャルフェレットはおとなしい」とか「オスよりもメスのほうが気性が荒い」とか、実際にそういったことがありますからね。
フェレットのなつき具合(実例)
では、実際のところどんな感じなのか、私が経験した実例を交えて、フェレットのなつき具合を書いていきます。
まずはうちの子3匹のスペック(フェレットの性格に関係があるとされている項目のみ)を紹介します。
こうめ(2歳2ヶ月:オス)
ファーム:パスバレー
カラー:シルバー
ruby(1歳8ヶ月:メス)
ファーム:ルビー
カラー:シルバー
ピコ助(0歳6ヶ月:オス)
ファーム:パスバレー
カラー:セーブル
カラーについては性格との関係性は無いかと思いますが一応。
3匹とも生後2ヶ月から飼い始めていますので、飼っている期間はそれぞれ「年齢ー2ヶ月」になります。長い子で2年が経っているので、これ以上なついてくれることは無いかと思っています。
抱っこは厳しい
抱っこについては上にも書きましたが、3匹ともに「おとなしく抱かれる」ことはありませんね。
10秒もしないうちに暴れ出します(笑)
なので、これからフェレットを飼おうと思っている方は「簡単に抱っこ出来る」なんて思わない方がいいです。
そもそも、「抱っこちゃん」になるフェレットのほうが珍しい。くらいの心構えが必要だと思っています。
どうしても「おとなしく抱っこさせてくれる子」がいい!って方は、マーシャルフェレットのオスで、なおかつペットショップで試しに抱っこしてみてから、お迎えするかどうか判断してみてください。ただし、それでも確実ではないと思います。
うちの子はマーシャルではないですが、ペットショップで抱っこしたときはめちゃめちゃおとなしかったです。でも、おうちに連れて帰ったとたんに豹変しました。4ヶ月経ちますが、今でも抱っこ出来そうにありません(笑)
とにかく、フェレットはじっとしているのが苦手なんだと思います。
名前を呼んでも来ない
名前を呼んでも基本的には飼い主の元に来ることはありません。
というか、人間の言うことは基本的に聞きません(笑)
そういった触れ合い方は出来ないと思っておいたほうがいいです。
ただ、うちの子の場合、唯一「あること」をすると飛んで来ます。それは「おやつの袋を振って音を立てる」ことです。
これは鉄板ですね(笑)
必ず来ますから。まったく「げんきん」な子たちです。
しかし、逆に言えば「おやつ」を使って上手いこと出来るってことでもあります。例えばケージに戻したいときとか、ね。
追いかけると逃げる
この「追いかける」というのは、単に「後を追う」という意味ではなく、こちらからアクションを起こすという意味です。
例えば、おもちゃを使って遊んでいると「おもちゃ」自体にはじゃれつきますが、調子に乗って手を出そうものなら飛んで逃げていきます。
多分、フェレットはとても臆病な動物なんだと思います。こちらから急にアクションを起こすと、バックステップして身構えてしまうんです。なんていうか、反射的にそうなっちゃうって感じです。
かと思えば、放っておくと「飼い主自身」にじゃれついてきたりもします。ここら辺は猫に近いイメージですね。
諦めが早い
フェレットはとにかく諦めが早いです。
例えば、おもちゃを使って「あげる・あげない」のやり取りをして遊ぼうと思っても、2~3回ほど繰り返すだけで、おもちゃ自体を手に入れることを諦めます。追ってきません。
おやつで試しても同じです。深追いはしない主義みたいです。
かといって興味を失ったわけではなく、そっと差し出すとすぐに咥えて逃げていきます。
飼い主の「構って欲しい」気持ちは伝わらないみたいです。
一言でまとめると「自由」
私のフェレットに対する今のところの本音です。
フェレットはとにかく「自由」が大好きみたいなので「飼い主にどの程度なつくか?」は、ぶっちゃけ分かりません。
「出たとこ勝負」的なノリで構えておくのがベストですね。
犬みたいに「どんな時でも飼い主に甘えてくる」ようななつき方を期待しているなら、飼い始める前に諦めた方がいいです。
最後に
と、ここまで「フェレットはそれほど飼い主になつかない」ようなことばかり書いてきましたが、それはフェレット自身が「自由」を好むからであって、決して「なつく気がない」わけではないということは理解してあげて下さい。
ちゃんと愛情を注げば、フェレットもそれに答えてくれます。実際に、飼い主に甘えてくる子だっていますからね。
ちなみに私の場合、フェレットと同じく私も「自由」に接することにしています(笑)
なんかその方がお互いに「いい感じの距離感」でいられる気がするんですよね。
なので、自分に合った接し方を探してみるのも良いかと思いますよ!
ではまた!