【初めての飼育】飼う前に知っておきたいフェレットの種類と特徴(ファーム編)

   

フェレット「こうめ」

フェレットを飼ってみようと思って、ネットでいろいろと調べてみたけど、なんだか情報が多すぎてよく分かんないんですよね。

生体の種類や価格、ケージの大きさ、エサは何を食べるのか?
寿命は?臭いは?鳴き声はうるさくない?
暑さや寒さなどの温度管理は必要?
ってかそもそも懐くの?
トイレのしつけは?
取り扱っているお店はどこ?
ってか、ぶっちゃけ飼うのにどのくらいお金かかるん?

など、フェレットを飼う前に知っておきたい必要最小限の情報を、フェレット初心者さんに分かりやすくまとめてみました。

これを読んで、ぜひフェレットを飼ってみませんか?

フェレットの種類と特徴

ってことで、この記事ではフェレットの種類と特徴について紹介します。

フェレットがイタチを家畜化した動物であることは前回の記事「一人暮らし・賃貸マンション・アパートでも気軽に飼える!フェレットのすすめ」でも書きましたが、実はフェレットには種類が無いんです!

無いっていうのはちょっと変な言い方なんですが、犬や猫みたいにミニチュアダックスとかチワワとか、アメリカンショートヘアーとかマンチカンなどといった種類が、フェレットにはありません。

フェレットはフェレットのみ、1種類です。

なーんだ、選ぶ余地ないじゃん!

って思ったそこのあなた、実はフェレットって少し変わった種類分けがされているんです。

フェレットには確かに上記のような種類な無いのですが、生まれたファーム(牧場)によって分類があります。さらにその毛色であるカラーバリエーションによっても分類されているんです。

つまり、ファームとカラーバリエーション(カラバリ)の違いで

「○○(ファーム名)フェレットの○○(カラバリ)」

みたいな呼び分けをされているってことですね。

 

また、日本で取り扱われているフェレットは100%海外からの輸入になります。つまり、ファームはすべて外国にあるんですね。

ファームによって差はありますが、生まれてから1~2ヶ月程度は親元で飼育され、去勢・避妊・臭腺除去の手術を必ず受けてから国内に輸入されます。なので、国内で自然に繁殖することも無いんですね。(実は例外もありますが、それはまたの機会にします)

臭腺除去についてですが、フェレットはイタチです。イタチには臭腺と呼ばれる非常に臭い液体を出す器官が肛門の横にあります。(イタチの最後っ屁と言われているそれです)

フェレットの体臭が強い原因がまさしくこれなんですが、臭腺を除去することで、その臭い液体を出すことも無くなります。(まれに臭腺が再生される子もいるみたいですが、私は見たことないです)

ただし、臭腺を除去していても、体臭はあります。
私には、フェレットの体臭は犬や猫に比べて強く感じます。また、たくさんの人にうちの子を紹介していますが、その過半数以上、約8割程度は私と同じ意見でした。よって、私の結論としては、フェレットのにおいとは、世間の過半数以上には好まれないにおいです。

誤解のないように1つ付け加えておきますが、このフェレットの独特な獣臭のようなにおいですが、、、、

慣れます(笑)

それが良いか悪いかは別として、、、慣れます(笑)

ってことで長くなりましたが、まずはそのファームの種類と特徴を、代表的な3つに絞って紹介していきます。
初心者さんはこれだけ押さえておけば全然OKですよ!

パスバレーファーム(パスバレーフェレット)

成体(約1歳~)の標準的な体重:0.8~1.2㎏
目安の価格帯:25,000~55,000円

日本で最も多く輸入されているフェレットです。
取り扱っているお店は、フェレット専門店やエキゾチックアニマル専門店ではもちろんのこと、ホームセンター内のペットショップなどでも見られることがあります。要は、最も入手しやすいフェレットです。フェレットのスタンダードですね。

生後1か月程度で国内に輸入されるためファーム内にいる期間(親元にいる期間)が短く、噛み癖がある子が多いです。

また、カラーバリエーションも豊富です。

とにかく年中輸入されているので、店頭にいる子(ベビー)が入れ替わる周期が最も早く、多くの子に短期間で出会えるためお気に入りの子を見つけやすいのが特徴です。

ちなみに、わたしが初めて飼った「こうめ」くんもパスバレーですね。

初心者に最もおすすめできるファームです。

マーシャルファーム(マーシャルフェレット)

成体(約1歳~)の標準的な体重:0.8~1.2㎏(パスバレーとほぼ同じと思ってください)
目安の価格帯:60,000~85,000円

マーシャルフェレットはスタンダードのパスバレーに比べて、なんていうか品が高いイメージです。もちろん価格も高いです。というのは、パスバレーに比べてファームでの飼育期間が長く(高コストである)、また、輸入される絶対数が少ないからです。
取り扱ってるお店は、ほぼフェレット専門店一択になります。

生後2ヶ月までの期間、ファーム内(親元)で飼育された後、国内に輸入されるため、性格で言うところの「落ち着いた子」が多く人間に良くなつく傾向があり、噛み癖もファームで躾けられるため少ない子が多いです。

さらに、生まれた子には耳に入れ墨を入れ、首元あたりの皮膚下にマイクロチップを埋め込むことで、その個体管理も徹底されています。

ゆえに、人気がめちゃくちゃ高いです。

国内に輸入される絶対数が少なく、人気は高いので、店頭に並んでも即完売してしまうため、お気に入りの子に出会える可能性はパスバレーに比べてぐっと低くなります。

おとなしくて飼いやすいため、ネットなどでは初心者に最もお勧めできる種類だと紹介されることが多いですが、私としては上記の理由から、初心者におすすめはできません。

どうしてもマーシャルのお気に入りを見つけたければ、専門店のベビー入荷状況をネットなどで逐一チェックし、入荷され次第速攻で店頭まで行って確認しなければなりません。もちろん、多くの人が入荷当日を待っていますので、その競争率も高いです。

さらに、もしもお気に入りの子が見つからなければまたいつになるか分からない輸入を待つことになりますので、飼い始めるまでにとても時間がかかることだってあります。

なんて言いながらも、実は私も一番飼ってみたいファームでもあるんですけどね(笑)

カナディアンファーム(カナディアンフェレット)

成体(約1歳~)の標準的な体重:1.3~1.6㎏
目安の価格帯:40,000~65,000円

パスバレーやマーシャルに比べて、とにかく大きいです。
一度、店頭で確認してみるとすぐに分かりますが、ベビーの時点で顔の大きさや手足の太さが全然違います。もちろん成体になってもその大きさはひと回り大きく、迫力があります。

フェレット=小さくて可愛いというイメージの方にはおすすめできないですね。

でも、その大きさで猫みたいにおもちゃにじゃれつく姿は逆にとても可愛らしく見えたりします。

カナディアンも耳に入れ墨を入れられるため、個体のファーム保障が明確です。

抱っこするのに持て余すほど大きく成長する個体もいますので、大きい子が好きな人は迷わずカナディアン一択ですね。

私は、三匹目を飼うならば大きい子がいいと思っています。(その魅力に気付くのが遅かっただけかな?)

アンゴラフェレット

ってことで、代表的な3つのファームについて書いてきましたが、最後にひとつ、アンゴラフェレットについて書いておきます。

冒頭で、フェレットに種類はないと書きましたが、実はアンゴラフェレットという通常のフェレットよりも毛が長い種類があります。

詳しくはWikipedia等に載っていますが、要は「突然変異的に発生した毛の長いフェレット同士を、人為的に繁殖させてつくられた種類」です。

フェレット業界では人気が高く、フェレット専門店などでは出会えることが多いですが、やはりお気に入りの子を見つけるとなると、その確率は低いですね。

もちろん、その毛の長さは実際に店頭で見比べてみないと分かりにくいかと思うので、ネットで調べている時点では候補として考える必要性は薄いと思います。

フェレットの性格について

ここまでで、ファーム別のフェレットの性格に関してはサラッと書き流していましたが、実は理由あってのことです。

というのも、私が飼っている2匹の子や店頭でいろいろな子と触れ合った経験から、フェレットの性格の違いとファームの種類についてはあまり相関関係がないと思ったからです。

確かにマーシャルの子はおとなしい子が多い気もするし、パスバレーの子はやんちゃな子が多い気もするのですが、実際にはそれほど関係がなく、その個体によって性格は全然違うっていうのが正直な印象ですね。

フェレットも人間と同じってことです(笑)

なので、性格に関しては、実際に店頭で触れ合ってみてから感じてもらうのが一番ですね。

これからフェレットを飼おうと思っている方は、ぜひ、実際に触れ合ってみてから自分に合った性格の子を見つけてください!

 

また、フェレットを飼い始めるにあたって分からないことなどは、お問い合せフォームから気軽に相談してくださいね。私の分かる限りでですが、全力で答えますよー!

まとめ

代表的なファームは

パスバレー
マーシャル
カナディアン

の三種類。

ファームの種類とは別に、毛の長いアンゴラフェレットもいます。

でも、なんといっても初心者におすすめなのは、お気に入りの子に出会える可能性が最も高いパスバレーです!

 

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