2匹目のフェレットを迎える時の注意点【先住と仲良くさせる方法】

   

フェレット多頭飼い

 

フェレットを飼っていると何故だか2匹目が欲しくなるんですよね。

ネットで調べてみてもフェレット飼いの方にはいわゆる「多頭飼い」の人が多いみたいです。確かに、フェレットは生まれてすぐに去勢・避妊の手術を受けるし、それほど縄張り意識が強すぎないので同じケージで多頭飼育するには向いている動物なのかもしれません。

でも、先住のフェレットと新入りのフェレットが仲良くしてくれないなんてことも多いみたいです。実際、私の場合も2匹目を迎えた時に先住のフェレットがお迎え症候群になりました。

これって結構悩んでる人多いんじゃないかな?ってことで、今回は3匹のフェレットを飼っている私が2匹目以降をお迎えしたときに気を付けたことを書いてみたいと思います。

お迎え症候群とは?

まず冒頭に書いた「お迎え症候群」ですが、これは新入りのフェレットを迎え入れることによって、先住のフェレットに起こる様々な症状のことを言います。主な症状としては下痢や嘔吐、食欲不振などですね。新入りを迎え入れることによって起こる環境の変化や、飼い主が新入りを可愛がることに嫉妬するなどの「ストレス」が原因です。

先住フェレットが受けるストレスの大きさには「フェレット自身の個体差」があるため、お迎え症候群を100%防ぐことは不可能です。もしなってしまったら、とりあえず病院に連絡してみるのがベターです。自分で判断しないことが重要なんですね。

とは言っても、命にかかわるような症状が出るわけじゃないので、それほど心配する必要はないかと思います。もちろんその名のとおり、環境の変化に慣れていくにつれて症状は治まります。

ただし下痢などが治まらずに続くようなら早めに病院に行って診てもらいましょう。滅多にないとは思いますが、新入りのフェレットが菌などを持ち込んでしまう可能性もあるみたいです。

ちなみにうちの子の場合、うんちが緩くなりました。幸い下痢ほどひどくもなく2~3日で治まったので良かったのですが、とりあえず病院には連絡しましたね。やっぱり専門の方の意見が聞けると安心できますから。

お迎え症候群の予防法

先ほどは100%防ぐことは不可能と言いましたが、かといって何もできないのかというとそんなことはないです。

以下に、私も実際に行った対策を書いていきます。

最初は別々のケージで過ごさせる

まず、新入りフェレットを迎え入れる時はすぐに同じケージに入れないことです。顔合わせ時のストレスを低減させるために、新入りフェレットを別のケージに入れて、柵越しに顔合わせをします。

柵越しにお互いのにおいを確かめさせたり、存在そのものに段々と慣れさせるってわけです。

もちろん、部屋で遊ばせる時も初めは別々にします。私の場合、1週間程度は別のケージで過ごさせました。

次に2~3回一緒に遊ばせる

慣れてきたら、次は部屋で一緒に遊ばせてみましょう。この時も、ケージは別々のままです。あくまで「遊ばせる時だけ一緒にする」のがポイントです。要は同じケージに入れる前にもう一段階クッションをはさむってことですね。徐々に徐々に・・・です(笑)

なんだか回りくどい感じもしますが、それほど「ケージの中」というのは先住フェレットにとって専用のルールがあるみたいです汗

「全く新しいケージを別に用意しておいて、先住と新入りの2匹を同時に入れる」という方法もありますが、コストも嵩むし「更に新しい環境」によるストレスも考慮すると現実的ではないのかもしれません。

何事も先住フェレットが優先

これ、けっこう重要なことなのですが、飼い主の態度としてはどんな時も先住フェレットを優先してあげて下さい。

新入りフェレットが可愛いのはよく分かるんですが、これをやってしまうと先住フェレットは「やきもち」を焼いちゃうんですね。(か、かわいい・・・笑)

先住にとって「飼い主の愛情」を新入りに取られてしまうのは相当なストレスになるみたいです。

ご飯・おやつをあげるときや、部屋に出して遊ぶときなど、すべての順番は先住フェレットからです。

ケンカを始めても「無理に止めない」

最後に、やっと一緒のケージに入れたのに「シャーシャー」言ってケンカを始めちゃった場合の対策を。

この「ケンカ」というか「じゃれ合い」というか、とにかく初めて見た時ってすごく心配になっちゃうんですよね。しかも「キュー」とか「クゥー」とか痛そうに鳴いたりもするので余計心配しちゃいます。

でも実はこれ、先住と新入りの顔合わせ時に必ずと言っていいほどあることなんです。うちの2匹目も3匹目も、顔合わせ時はケンカしてましたから(笑)

でもこれ、血が出るまで噛み付いたりとか、目や口の中を狙って噛み付いていない限り、むやみやたらに「止めに入る」のはやめた方がいいかもです。

というのも、このケンカは先住フェレットが新入りフェレットを教育するという目的があるからです。

多分「こっちの方が先に居たんだぞ!」っていうのを示したいんですね。それを途中で止めてしまっては先住フェレットの立場がありません。

私の場合、新入りフェレットの方が威勢がよくて「先住フェレットの方がタジタジ」という場合が多かったので、ちょいちょい止めてしまってたんですけど、それでも血が出るほど噛み付くようなことはなかったので極力好きにさせてました。

でも、よく観察していると、やっぱり年齢差もあるのか最終的には先住フェレットが優勢のままケンカは終わるんですよね。もちろん、ケージに戻った後はハンモックで寄り添って寝るほど仲良くなってましたよ!

寄り添って寝る先住フェレットと新入りフェレット

ちょうどこんな感じです(笑)

新入りフェレットの「しつけ」も、先住フェレットがやってくれるんですね。

相性を確かめる?

それでも、本気でケンカをしちゃったりする子も実際にいるみたいなので(私は今まで見たことがないんですが)、どうしても心配な方は、新しい子を迎える前にペットショップにて相性を確かめてみるのがいいかもしれません。

先住フェレットをペットショップに連れて行って「お迎え前に顔合わせをさせちゃう」って方法です。ただし、これにはペットショップの許可が必要になりますので、事前に店員さんに相談してみましょう。

体格差があり過ぎるとNG?

私が3匹目のフェレットを迎える時にショップの店員さんに言われたんですが、先住と新入りの体格差があり過ぎるのもあまり良くないみたいです。どうしてもケンカ(じゃれ合い)が一方的になってしまいますからね。

ちなみに2匹目と3匹目の体重差は、3匹目お迎え時で300g程度あったんですが(3匹目の方が重かった)やっぱり先住フェレットは苦戦してましたね汗

これ以差が出るようであれば、お迎え自体を考え直す必要もあるかもしれません。

まとめ

フェレットの多頭飼いで注意すべきはやっぱり「お迎え時」なんですよね。

気を付けなきゃいけないことはけっこうありますが、ここさえ乗り越えてしまえば、お互いでじゃれ合って遊んだりすることでストレスを発散することも出来るし、ケージの中でも寄り添って寝たりと寂しい思いをしなくなります。

もちろん、その姿は飼い主である「あなた」のこともきっと癒やしてくれるはず。

これから2匹目を迎えようと思っている方、何かわからないことがあればお問い合わせフォームからお気軽に連絡してくださいね。少しでも力になれたら嬉しいです。

以上、うめるびでした。ではまた!

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