フリーランスと会社員の自立論争、どっちも大して変わんないでしょ。

   

フリーランスと会社員の自立論争

 

ネットビジネスが話題になっている昨今、「会社が嫌ならさっさと辞めればいいのに。本当の自立とはフリーランスだ!」みたいな記事をよく見かけます。ちなみに私も過去にこんな記事を書いています。

 

過去記事:仕事が続かなければ辞めちまえ!転職を成功させる方法を考える。

 

が、そのタイトルからも分かるように私はフリーランスを進めているわけじゃないんです。っていうか、フリーランスって本当に自立してるんですかね?ネットビジネスでフリーランスとして食っている方が冒頭のような記事をよく書かれているみたいですが、フリーランスって本当の意味で自立してるわけじゃないですよね。過度に煽る傾向が強いように思えますが、私からすればどっちも大して変わんないでしょ、ってところです。

今回の記事は、そんな「ネットビジネスのフリーランスと会社員の自立論争」について書いてみたいと思います。

なお、私は現役で会社員ですが、あくまで中立の立場、極力第三者的意見として書いてみます。

そもそも「自立」って何よ?

まずは自立の定義から。

みなさんがよく口にする「自立」って、そもそもどんな状態を指してるんですか?

他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。

デジタル大辞泉の解説より

まぁ、辞書を引けばその定義は簡単に分かるんですが、まさかこのことを言ってるんですかね?

いやー、そんなわけないですよね。大体、私たちが普段使っている日本語の定義なんて「一語一句間違いなく辞書通り」ということの方が珍しくないですか?

例えば類義語に「独立」という言葉がありますが、まさしくその言葉通り「同じような意味」で使われますよね。でも、辞書の言葉通りに定義するなら、厳密にはしっかりと使い分けなければならないはずです。そんなことしてる人っています?

他のものから離れて別になっていること。「母屋から独立した離れ」
他からの束縛や支配を受けないで、自分の意志で行動すること。「独立の精神」「独立した一個の人間」
自分の力で生計を営むこと。また、自分で事業を営むこと。「親から独立して一家を構える」「独立して自分の店をも つ」
(法律の拘束を受けるが)他からの干渉・拘束を受けずに、単独にその権限を行使できること。「司法の独立」「政府から独立した機関」
一国または一団体が完全にその主権を行使できる状態になること。「独立を宣言する」「独立したての若い国」「独立国家」

デジタル大辞泉の解説より

ちなみに上記が「独立」の定義になりますが、3番の意味としては「親から自立する」「親から独立する」と、どちらの言葉を使っても日常会話として成り立つわけで、その意味がはたしてどちらなのか?なんて言っちゃうこと自体ナンセンスなわけです。

つまり、何が言いたいのかというと、定義が曖昧な以上、そもそも議論になってねーし。ってこと。

では、定義をデジタル大辞泉の通りとして考えてみましょう。

辞書通りの定義では、まず議論にならない

すると「自立」というのは「他への従属から離れて独り立ちすること」もしくは「他からの支配や助力を受けずに、存在すること」になるわけですが、これって会社員であろうがネットビジネスのフリーランス(以下フリーランス)であろうが当てはまりますよね。

会社員は会社に「従属」しているわけじゃないし「支配」や「助力」を受けて存在しているわけでもありません。これは「」内の言葉を辞書の定義通りに考えてみると明白です。

上記は「会社員が自立していない理由」として最も大きく取り上げられることなんですが、いくら会社員だとしても「その行動の全てを会社に依存してつき従っている会社員」なんてそうそういません。っていうか、本当に辞書通りの定義ならばそもそも「依存」してないし。

ここ、なまじフリーランスなんかしちゃってる人は勘違いしやすいんですよね。あなたたちがよく言う「社畜」なんて人、見たことないですけど。どちらかというと、会社に「やれ!」って言われてもやらないダメ人間の方が目立ちますよ。

一方、フリーランスはそもそも会社に勤めているわけじゃあないので「従属」を議論する対象の会社が存在していないし、「支配」や「助力」を受けて存在しているわけでもないので、結果的にどちらも自立していると取れるんですよね。

つまり、辞書通りの定義で議論すると「どちらも自立してる」で決着なんです。議論の余地無し。

っていうか当然でしょ。言葉が定義されていれば、議論できるのは「その定義に当てはまるかどうか」という部分だけなんですから、そこだけ白黒つければなにも難しい理屈なんていらないわけです。

あぁ、もう終わってしまった(笑)

いやいや、じゃあなんで論争記事が存在するんでしょうか。議論はすでに終わりのはずなのに・・・

つまり、定義の拡大解釈?による無駄な議論だよね

これこれ、こういうことです。

定義を拡大解釈?しているに過ぎないんですよ。こういうことで議論する人たちって。

んー、ちょっと違うか。拡大解釈というよりは「自分にとって都合のいい解釈」ですね。

例えば先ほどの話、少し見方を変えて(定義をぼかして)考えてみると、会社員は会社から「時間の拘束という支配」を受けているとも言えるし、フリーランスもネットビジネスをしている以上「Googleの検索アルゴリズムの支配」を受けているとも言えるわけで、どちらも自立なんてしていないことになるわけです。

かといってこれに反論しようとすれば、会社員はそもそも労働(時間)をお金に換えているわけで、「時間の拘束」自体は支配されているわけではなく「契約」しているだけとも言えますし、フリーランスだって、ある程度意図的に「Googleの検索アルゴリズム」を利用することも出来ますから、「どちらも支配されていない=自立している」とも言えちゃうわけです。

もっと言えば、会社員は「会社という後ろ盾」の助力を受けているとも言えるし、フリーランスは「インターネット」という他の誰かが開発したシステムの助力を受けているとも言えちゃいます。そして、さらにこれに対して反論しようとすれば、会社員の場合、上記したように会社の名前を使うことは「契約」の内に入るとも言えるし、フリーランスの場合「そんなこと言ったら世の中ほとんどの人が自立してないことになっちゃうじゃん!」になっちゃうわけです。

 

・・・ね?定義をぼかせば、いくらでも議論になるんですよ。

でも、これじゃあ一生水掛け論を続けることになりますよね。

これを「なんの進歩も成果も得られないこと」から、不毛な議論と言います。

なーんだ、「お互いが都合のいい解釈で言い合うこと」が面白いってだけじゃん!

いよいよ結論ですね。ワクワク!

まとめると、会社員だろうがフリーランスだろうが、お互いが「自立」という言葉を自分にとって都合のいい解釈をして議論し、そしてそれを面白がっているだけ、ということです。

つまり、自己満足しているだけです。

 

くだらないですね(笑)

 

私からすれば、やっぱりどっちも大して変わんねーっす。というか、もうどっちでもいいっす。

自立してると思ってるやつはそう思ってればいいんじゃない?

いちいち人のことあーじゃないこーじゃないって言うのは「自分に自信のない証拠」なんかね?

・・・あ、これじゃあ私もそうだな(笑)

全ては「自由」なんで、好きにやりなよ(笑)

最終的に「何を書いて何を議論するか」は結局のところ自由なんで、そういう人たちは一生議論してればいいんだと思います。まぁその議論を書くことによって、少なからずメリットもあるみたいですし。

でも、答えの出ない議論ほど「つまらない」ものは無い、と私は思うんですけどね。

もっとお互いが成長し合えるような記事を書けばいいのに・・・どうでもいいですけど。

まとめ(というか書いてみた感想)

はい、何を隠そう私、こういった切り口の記事を書いてみるの初めてだったんですよね。どっちでもいいじゃん!って感じのやつ?

ブログ記事としては「役に立たないクソ記事」になってますね、完全に(笑)

でも「思ったことや考えていることをただただキーボードに打ち込む」っていうのも悪くないなーと。でもさっきも書いたけど、これじゃあ(不毛な論争をしている人と)やってること同じですね(笑)

ってことで、三者ぶった切りで終わりたいと思います!

ではまた!

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