フェレットがかかりやすい病気とは?【三大疾患】副腎腫瘍について

      2016/08/22

三大疾患 副腎腫瘍

 

フェレットを飼うにあたり、気になるのが「病気」についてですよね。

ネットで調べてみると、歯肉炎からインフルエンザ、白内障までと、実に様々な病気がありますが、その中でもフェレットがかかりやすいものとして「三大疾患」と言われる3つの病気があります。それが副腎腫瘍・インスリノーマ・リンパ腫。

また、フェレットが寿命によって最後を迎える確率も低く、歳を取るにつれて病気になりやすいという特徴も。なので、これらの病気について事前に理解しておくことは大切なことと言えます。

それに、やっぱり気になるのが治療にかかる費用ですよね。ペットの医療費は保険が効かないため「高額」になりますから。

ってことで、いろいろと調べてみましたので、まずはその中のひとつである副腎腫瘍についてまとめていきます。

あ、もちろん私は医者ではないので、この記事はあくまで「フェレット飼い」の目線で組み立てていきます。正確な診断はちゃんと病院に連れて行って診てもらって下さいね。

副腎腫瘍

三大疾患のひとつ。副腎とは腹腔内に2つある小さな臓器で、生きていくのに必要な数種類のホルモンを分泌しています。この副腎が腫瘍化する病気ですね。この病気、フェレットにとって特に発生頻度が高いようです。これには、その発生要因が関係しています。

発生要因

現在最も有力なのが「性腺刺激ホルモンの分泌」が原因となる説です。本来、性腺刺激ホルモンは睾丸や卵巣を対象に分泌されますが、生まれてすぐに去勢・避妊されるフェレットには、その対象である睾丸や卵巣が無いため、その代わりとして副腎の性ホルモン分泌組織に作用してしまいます。これにより、副腎から大量の性ホルモンが分泌されることで、それに起因する各種の症状が現れます。また、その高い分泌能力を維持するために副腎が発達し、次第に大きくなり腫瘍化していきます。

症状

この病気にかかったフェレットのほとんどに現れる症状として脱毛があります。これ、正確には発毛不全という意見もあります。「脱毛=毛が抜け落ちていく」のに対して、発毛不全は「新しい毛が生えてこなくなる」ってことです。見た目的にはどちらも同じですが、毛が無くなるメカニズムは全然違いますね。

また、オスにおいては前立腺の肥大やそれに伴う排尿障害。メスにおいては外陰部の肥大が見られます。乳腺が腫れることもあり、これはオスにも見られることがあります。

さらに、体臭の増加マーキング・性行動といった症状もあり、それらすべては性ホルモンに起因しています。

副腎腫瘍の治療方法

治療方法は内科的治療と外科的治療の2つに分けられます。

内科的治療

性ホルモンの過剰な分泌を抑えるための薬「リュープリン」を注射する治療です。(薬の成分は酢酸リュープロレリン)

これにより諸症状は緩和されますが、副腎の肥大そのものを抑えるわけではなく、あくまで性ホルモンの過剰な分泌を抑える薬ですので、以後、月に一度の注射を一生涯打ち続けなければなりません。それと同時に、副腎腫瘍の大きさの経過観察が重要になるみたいです。

また、フェレット飼いの立場としては、この薬は非常に高価なため、内科的治療を続けること=医療費が高額になるというのも知っておきたいところです。

値段の目安としては1回/月の注射で5,000円~15,000円程度。いろいろと調べてみたんですが、病院による違い(薬を常備していない病院では、注射1回単位ではなく、薬そのものを1瓶単位で買わなければならなかったりするみたいです)や、フェレットの体重による違い(投薬量の差)によって、一概には言えないみたいです。

外科的治療

副腎腫瘍そのものを手術によって取り除きます。正確に言うと、副腎の腫瘍部分のみを切除するのではなく、実際には腫瘍部と正常部の区別がつかないため、副腎を全摘出することになります。ただ、副腎は2つありますので片方の副腎を全摘出したとしても、正常なもう片方の副腎がその機能を補うため、その後の健康に影響はないみたいです。私たち人間の腎臓と同じですね。

摘出後、もう片方の副腎に腫瘍が発生する確率も高く、そうなった場合は内科的治療しか方法は無いみたいです。

気になる費用ですが、検査~手術までで50,000円~100,000円程度。こちらも病院によって差があるみたいなので、一概には言えないところがあります。

いずれにせよ医療費は高額に

内科的・外科的治療ともに、医療費は高額になります。

かといって、効果的な予防対策が無いのもこの病気の特徴のひとつ。それは、上記の発生原因からも窺えますね。(ただし、この発生原因が絶対だという確証も現時点では無いみたいです)

まとめ

上記のように、副腎腫瘍はその発生要因からもフェレット特有の病気とも言えます。歳を取るにつれて発病する確率も高くなるみたいですので気を付けたいところですが、適切な予防方法が無いという特徴もあります。なんとも怖い病気ですよね。

飼い主としては、いざという時に備えるためにも、医療費用に貯金したり、ペット保険に加入するというのも1つの手段かと思います。

これからフェレットを飼ってみようと思っている方は、以上のことをよく理解しておいてください。

ペットを飼うということは、その命の「全ての責任を背負う」ということですからね。

最後、話がなんだか変な方向になっちゃいました(笑)

(でも、大事なことなので別の記事で書いてみたいなぁ)

以上、うめるびでした!

追記

ってことで、書いてみました!

少々難しい話ですけど、本気で考えてみました。

追加記事:ペットは本当に幸せなのか?飼うことの責任について本気で考えてみる

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